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[2021年] Java Silver(SE 11)合格までの道

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2021年の10月にJava Silver試験(SE11)に合格しました。
本記事では、合格までの体験記と、これから受験を考えている方へのアドバイスをお伝えします。

Contents
  1. Java Silver試験とは?
  2. Java Silver試験の難易度は?どんな内容?
  3. テキスト、問題集およびJavaの実行環境について
  4. 勉強方法
  5. 受験申し込み方法
  6. 試験当日に注意すること
  7. まとめ

Java Silver試験とは?

Java Silver試験は、Javaの開発元であるOacle社が認定するプログラミングの資格です。
難易度は、Bronze < Silver < Gold の順に上がり、Goldを受験するにはSilverの取得が必須条件です。
なお、Silverの受験は、Bronzeを取得していなくても受験可能ですので、いきなりSilver受験をする人も多くいます。

Java Bronze試験をすっとばして、いきなりJava Silver試験を受験できます!

そもそもJava Silver試験は必要なのか?

IT系の資格は不要!という方も一定数いらっしゃいますが、私個人の意見としては試験は必要だと思います。

Java Silver試験を取得したほうがいい理由
  • プログラミングを体系的に学ぶことができる
  • 履歴書の資格取得欄に書ける
  • 国際資格なので海外でも通用する
  • Gold受験ができるようになる
  • 自分に自信がつく(超大事)

特に体系的に学べるので自分の得手不得手、好き嫌いが発見できますし、知らなかった機能なども一通り学べます。資格試験は主催者が覚えてほしいことを試験にしているので勉強して損なことは何一つありません!

また、就職に役立つや国際規格という側面もあるのですが、それ以上にプログラマとしての自分に自信がつきます!そしてそれはGold受験へのモチベーションにもつながります。

試験のバージョンに注意!

2021年現在、Java Silver試験は”SE8″と”SE11″の2つがあります。後ろの数字はJavaのバージョンを表しており、SE11が最新です。

会社の都合でSE8を受験する場合を除いて、なるべく最新バージョンを受験することをお勧めします。

Java Silver試験の難易度は?どんな内容?

Googleで検索すると、いきなりJava Silver試験をお勧めするブログがありますが、実際のところいきなりJava Silver試験に合格することは可能なのでしょうか?

結論から申し上げると、C#やPHP、VBAなど多言語の開発経験がある人なら可能です。

ただし、これから勉強をする初学者の方は焦らずBronzeからの取得をお勧めします

私はいきなりSilverを受験して合格しましたが、受験前のプログラムの知識はVBAが少し書ける(IF文やFOR文、関数がわかる)程度でした。
ClassやInterfaceなどは全くわからず、Silverの勉強過程で覚えていきました。

ただ、VBAとはいえ実際にコードを書くことが多いので勉強がそれほど苦になりませんでしたが、初学者の方でいきなりSilver受験はちょっとしんどいかなーと思います。

Java Silver試験は重箱の隅をつつく問題が多い

Java Silver試験の勉強を始めた方はまず初めに、そんな使い方するやつおらんやろ!ってつっこみたくなるくらい重箱の隅をつつく問題が多いです。

ですので、ある程度の基礎力がなければ何を書いているかわからなくなり勉強が嫌になります。
逆に、基礎力があればふむふむなるほどなるほど・・でもこんな書き方ってするの?って感じです。

初学者は3か月以上の勉強時間が必要

試験勉強の時間は、初学者の方は3か月以上かかると思います。
まずBronzeの内容を勉強するのに1か月、Silverの勉強(Bronzeの復習も含む)に2か月はかかると思います。

特に初学者の方は問題に記載のコードを読むのが大変になります。
他人が書いたコードを読み理解するだけでも大変なのに、そのコードの間違いに気づかなければなりません。
ここは挫折ポイントなので、転記をして実行するなどじっくり取り組みたいところです。

なお、勉強時間は毎日コツコツ1~2時間、または週末にしっかり6時間ずつで計算しています。

プログラミング経験者は1か月以上の勉強時間が必要

本試験以外にも、経験者の方があまり勉強せずに受験をして不合格になることはよくあります。
特にJava Silver試験は重箱の隅をつつく問題が多いので試験対策をしていないと不合格になりやすいです。
その試験対策用に過去問と苦手分野の克服に1か月は必要かなと思います。

なお、勉強時間は毎日コツコツ1~2時間、または週末にしっかり6時間ずつで計算しています。

テキスト、問題集およびJavaの実行環境について

Java Silver試験の勉強方法は黒本をベースに足りない部分を別の本で補います。
また、実際に出題内容をコーディングして動作確認をしたり疑問点を解決していきます。

徹底攻略Java SE 11 Silver問題集[1Z0-815]対応 徹底攻略シリーズ

Java Silver試験のマスト勉強法は、いわゆる黒本をコンプリートすることです。
実際の試験は、ほぼこの黒本と同様の問題が出題されます。
ですので、試験に合格するためなら黒本を丸暗記すれば落ちることはありません。

また、この黒本は問題集ですが解説が非常に丁寧で参考書としても優秀です。

この本の作者の志賀さんはYoutubeで”黒本著者が教える やさしくない!? Java”チャンネルでJavaに関する情報を発信していらっしゃるので、それを見るだけでもかなり勉強になります。

黒本著者が教える やさしくない!? Java(Youtubeリンク)

スッキリわかるJava入門 第3版 スッキリわかるシリーズ

黒本の解説が少し難しいなと感じた方は、こちらの”スッキリわかるJava入門 第3版 スッキリわかるシリーズ “がお勧めです。
とてもていねいでわかりやすくJavaの説明をされています。私は本書のオブジェクト指向について目からうろこが落ちるほど理解が進みました。

初学者だけではなく、すべてのJavaプログラマの方におすすめの1冊です。

なお、購入の際は”入門編”と”実践編”がありますが、”入門編”を買うようにしましょう。

paiza.io ブラウザ上でJavaのコーディングと実行が可能

Java Silver試験の勉強するうえで、出題内容を自分でコーディングして動作や出力を確認することは必須です。
ただ、Javaの開発環境を構築したり開発アプリの使い方を覚えたりするのは試験の本筋から外れてしまいます。

そこで、Webブラウザ上でJavaを実行して動作を確認できるpaiza.ioというサイトがあります。

paiza.io Java

Java Silver試験のうち、ほとんどのコードがこのサイトで実行できます。
お手軽に利用できるので、試験勉強にはもってこいのおすすめサイトです。

Ecripseをインストール

せっかくJavaを勉強するのなら、実際に使用する開発環境も覚えたい!という方もいらっしゃると思います。
Javaの開発環境は色々ありますが、よく使われているのはEcripse(エクリプス)というアプリ(統合開発環境:IDE)です。
Windows版もMac版も出ているので安心して利用できますし、日本語にも対応しています。

ここでは、Ecripseを日本語化したPleiades All in Oneのダウンロード先をご紹介します。
気になる方はインストールと環境構築をしてみてはいかがでしょうか?

Pleiades All in One は統合開発環境である Eclipse 本体と、日本語化を行うための Pleiades プラグインおよびプログラミング言語別に便利なプラグインをまとめた Windows、Mac 向けパッケージです。

https://mergedoc.osdn.jp/

Pleiades All in One ダウンロード

勉強方法

それでは実際に私が行った勉強方法をご紹介します。

とりあえず黒本を初めからやってみる

初めに黒本を購入し、前から練習問題にチャレンジしました。
当然、全然わからないので解説を見て、解説で納得ができなければGoogleで検索をしていろいろなブログや記事を調べました。

平日は1章を1〜2日かけて勉強し、時間が取れる週末などは3章ほど勉強をしました。

初めて黒本で勉強する方へのアドバイスは、1週目はとても時間がかかるので焦らず取り組んでください。
正解がわからないどころか、問題の意味もわからなくて、解説をみながら理解を進めるくらいで十分です。
黒本を1周終わらせて、練習問題をした後に2周目をはじめると信じられないくらい理解が進んでいることに気づきます。

そして、問題に書いているコードをしっかり読み、実際にコードを入力して動作を確認することも大事です。

黒本だけでは理解できないこともある

黒本は非常に優秀な本ですが、解説を読んでもわからないこともあります。
特にClassやInterfaceなどオブジェクト指向に関することは、まずオブジェクト指向の概要を知る必要あります。

黒本はその辺りを理解していることが前提で解説をしているので基礎力の不足を感じたときは”スッキリわかるJava入門”でしっかりと基礎を見直しましょう。

黒本を進めたい気持ちもわかりますが、しっかりと基礎力をつけるほう結果として理解が進みます。

黒本の執筆者、志賀先生の動画を見る

先にも書いた通り、黒本の執筆者である志賀先生はYoutubeでJavaに関する情報を発信されています。
本ではわかりにくいことも、ホワイトボードを使った解説でとても理解が進みます。
また、一つの動画も10分以内が多く、空いた時間や通勤・通学時間を有効に使えます。

黒本は最低でも2周、最後の演習問題は9割正解を目指しましょう

Java Silverの試験問題は黒本の練習問題と酷似しているので、基本的には黒本の内容をしっかりと理解していれば合格します

ですので、黒本の答えを暗記するのではなく、内容を理解して答えが導きだせるようになることが重要です。
最低でも2周、巻末の演習問題は90%以上の正解と理解ができるようになってから受験しましょう

受験申し込み方法

Java Silver試験の受験方法は度々変更されます。
ネットで検索した記事は古い場合があるので、公式ページを元に最新の情報を得るようにしてください。
今回は2021年11月時点での受験方法についてご紹介します。

(公式ページ)試験のお申込みと受験

なお、Java Silver試験の正式名称は”1Z0-815-JPN: Java SE 11 Programmer I“です。
※日本語で受験するには、JPNと入っている試験を選びます。

ここでは公式ページから抜粋した受験方法をご紹介します。

Java Silverの受験方法
  1. オラクル認定システム (CertView)にログインする
  2. CertViewのメニューからピアソンVUEサイトに移動する
  3. ピアソンVUEサイトで試験を申し込む
  4. (参考)少しでも受験費用を安くする方法

オラクル認定システム (CertView) にログインする

Java Silver試験に申し込むにはオラクル認証システムにログインします。

オラクル認証システムにログインするにはOracle.comアカウントが必要になります。
もし、Oracle.comアカウントを持っていなければアカウントを新規作成します。

CertViewのメニューからピアソンVUEサイトに移動する

試験の申し込みはピアソンVUEというサイトから行います。
CertViewにログイン後、メニューからピアソンVUEサイトに移動できます。

画面が英語でわかりにくければ、右上のメールアドレスをクリックすると表示言語が変更できます。

ピアソンVUEサイトで試験を申し込む

  • ピアソンVUEサイトのDashboardを選び、”View exams”ボタンをクリックします。

画面が英語でわかりにくいときは、画面上で右クリックをして日本語に翻訳しましょう(Chromeのとき)

  • Find an Examに”1Z0-815-JPN: Java SE 11 Programmer I”を入力してGoをクリックします
  • 受験場所を聞いてくるので、”At a test center”をクリックします
  • 注意書きが表示されるので、日本語翻訳などを使い内容を確認してNextをクリックします。
  • 受験に関する同意を聞かれますのでAgreeをクリックします
  • 受験会場を決めチェックボックスにチェックを入れてNextをクリックします。
  • 希望日と希望時間を選択します
  • カート画面になるので、内容を確認のうえ問題がなければProceed to Checkoutをクリックします。
  • 支払い画面になるのでバウチャーコードの入力またはクレジットカードの情報を入力します。
    ※事前に楽天市場でバウチャーコードを購入するとポイント分安く受験ができます。

(参考)少しでも受験費用を安くする方法

Java Silver試験を受験するには3万円を超える非常に高価な受験料が必要です。
少しでも安くしたい!と思われる方向けにお得な情報をご紹介します。

それは、楽天市場で受験チケットを購入することです。
お持ちの楽天ポイントを使うことはもちろん、ポイントを加算することにより本代の足しになります。

私もここでチケットを購入して試験代金の支払い時にバウチャーコードを入力しましたが、全く問題なく決済ができ受験できましたのでご安心ください。

試験当日に注意すること

いよいよ、Java Silver試験の当日になりました!
ここでは、試験当日および試験時の注意点についてお伝えします。

受験前の15分前、できれば30分前までに受付を済ませましょう。

試験前に注意事項の説明や荷物をロッカーに入れたり、トイレを済ませておく時間が必要になりますので、できれば30分前にまでに会場に着くようにしましょう。

私のときは、当初の試験時間前でしたが準備が終わり次第受験ができました。

本人確認証明書は2つ必要

試験会場の受付時に本人確認の証明を求められます。このときに少なくとも写真付きの身分証明書ともう一つ証明書を求められます。

私のときは、運転免許証と銀行のキャッシュカードを提示しました。
免許証またはマイナンバーカードと、キャッシュカードまたは健康保険証などを用意しておきましょう

写真を撮られる

当日に写真撮影があります。写りが気になる人は事前に整えておきましょう

チェックが厳しい

試験会場に持ち込めるものは、ほぼないと思ってください。
腕時計もだめですし、ハンカチなどもだめです。メガネはフレームをチェックされます。

メモ用のボードとペンに要注意

試験会場に入るときに受付でペンとメモ用のボードを渡されます。
このペンが書きづらく必ずチェックをして書きにくければ交換してもらいましょう。
また、ボードに書いた内容は消せないので新しいものは都度もらうシステムです。
普段メモをたくさん書く人は覚えておきましょう。

試験時間は余裕があるので気楽にいきましょう

Java Silver試験の受験時間は2時間30分ありますが、実際ここまではかからないです。
大体、1時間半〜2時間くらいで終わりますので焦らずじっくりいきましょう。

私のときは、緊張のためかトイレに行きたくなってそれを我慢するのが大変でした。
試験時間は100分ほどでした。
※トイレ退席はできないので、事前にすませておきましょう。

試験画面に慣れるまで少し時間がかかります

当日の試験は問題と回答がディスプレイに表示されます。
試験勉強に紙やKindleなどの電子書籍を用いていると思いますが、画面に慣れるまで少し時間がかかりますので落ち着いて取り組みましょう。

なお、各問題にはチェックがつけられますので後から見直すことも可能です。

結果はすぐにわかります

試験終了後すぐに合格か不合格かわかります。
正答率やまちがえた問題のカテゴリなども表示されますので、万が一不合格だったときはしっかりと見ておきましょう

まとめ

Java Silver試験の受験について体験記をまとめてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?

決して簡単ではないですが、難しすぎて受からないという試験でもありません。
しっかりと勉強をすれば必ず受かる試験ですので、焦らずしっかりと取り組んでください!