会社でネットショップ構築をしたり副業でネットショップはじめてみたいけど、どこから手をつけていいかわからない人は意外と多いです。
そこで今回は「ネットショップをはじめるにはどうすればいいか?」をテーマに解説をしていきます。
ネットショップを作る前に知っておきたいこと
ネットショップといえどもお店ですので準備やサイト構築はかなり大変です。
まずは、ネットショップのポイントを抑えておきましょう!
集客が一番大変
実店舗でもそうですが、お店を繁盛させるには集客が重要です。
すばらしい商品、他店よりも安い商品を用意しても、お客さんの目に止まらなければ売れません。
そこでネットショップの代表的な集客方法をご紹介します
ショッピングモールに出店
一番てっとり早い方法です。ショッピングモールの検索からも集客できますし、SEO対策もしっかりしているので来店数が増えます。
私も以前Yahoo!ショッピングでお店を運営をしていたときに、何も宣伝をしていなくても注文がたくさんきて本気ですごいと思いました。(正直びびりました)
ネット広告(リスティング広告)
Googleなどの検索結果やWebサイト内に掲載されている広告のことをリスティング広告といいます。
広告を出すにはお金はかかりますが、その分多くの集客が見込めます。
ただ、広告は表示するバナーやテキストが肝心で、プロに相談、依頼する人もいます。
せっかくお金を払って広告を打つので、商品の購入はもちろん、リピーターになるようなキャンペーンなどと併用すると効果的です!
SEO対策
Googleなどの検索サイトで、検索結果の表示順位を上げることをSEO対策といい、SEO対策をしているWebサイトをつくれば検索順位が上がりやすくなります。
ショッピングモールやネットショップサービス提供会社は販売システムでしっかりとSEO対策をしているのでより集客が見込めます。
SEO対策はシステムの設定だけではなく、ネットショップ運営者も理解しなければなりません。例えば、検索してほしいキーワードを本文に入れたり、ページ概要を書いたりと、ページごとに設定するので結構大変です。
SNSやブログで宣伝
SNSでたくさんのフォロワーがいる人は、SNSでの宣伝もいい方法です。
また、お店のブログを作り商品を紹介するのは、SEO対策にもなるのでおすすめです!
決済方法は多い方がいい
一昔前はクレジットカードが使えればよかったのですが、最近では、電子マネーやキャリア決済、コンビニ払いなども多く利用されています。
また、法人の購入者の中には従来どおり銀行振込や代引きを希望することもあります。
決済方法がないという理由で売れないと悔しいので、決済方法はなるべくたくさん用意しましょう。
決済方法を準備するにはどうすればいい?
ショッピングモールやネットショップサービスは、運営会社が決済機能を提供してくれるので、ショップ運営者は特に何もしなくてもいいですが、もし自社(個人)でネットショップを構築するときは、決済会社と契約の必要があります。
各決済会社との契約を個別に結ぶのは大変で、審査に落ちることもあります。
もし自身で決済会社と契約をするなら、それぞれの決済会社と個別に契約をするのではなく、決済代行会社の利用をおすすめします。
決済代行会社は様々な決済方法を一括で提供するサービスを行っており、決済代行会社との契約をすると、区ジレットカードや電子マネー、コンビニ払いなどいろいろな決済方法を利用できます。
ただし、決済会社の個別契約に比べ決済手数料が少し高くなることもあるので導入前にしっかりと調べましょう!
なお、次の2社が決済代行会社として有名です。
Epsilonはネットショップだけする人におすすめ!
Squareはネットショップ+実店舗の人におすすめです!
ネットショップは大きく分けて3種類あります
みなさんはネットショップを利用したことはあるでしょうか?
一口にネットショップといってもたくさんのお店があります。
「楽天市場」「Yahooショッピング」「Amazon」などのショッピングサイトを知らない人はいないでしょう。
また、お店のWebサイトで販売している商品を購入する人もいるでしょう。
CMでおなじみの「BASE(ベイス)」もネットショップですが、BASEという名前のお店で買い物をしたことがないなーと思われる方もいるかもしれません。
ネットショップは大きく分けて次の3つに分けられます。
- ショッピングモールに出店
楽天市場・Yahoo!ショッピングなど - ネットショップサービスを利用
BASE・カラーミーショップ・MakeShopなど - ショッピングサイトを自分で作成
EC-CUBE・各種カートシステムなど
なお、Amazonは自分のお店を作るというよりも、商品を出品するというイメージが強いので今回の解説からは除外します。
ネットショップの種類別メリット・デメリット
上で紹介したとおり、みなさんがネットショップを作るときは「ショッピングモール型」、「ネットショップサービス型」、「ショッピングサイトを自分で作成」の中から選ぶとわかりやすいです。
それぞれのメリット、デメリットを見てきましょう!
ショッピングモールに出店するときのメリット、デメリット
「Yahoo!ショッピング」や「楽天市場」のように運営会社が主催するショッピングサイトに出店する形態をショッピングモール型といいます。
メリット
- 集客数が多い
- 豊富な決済方法
- 運営ツールが豊富
- 運営会社による手厚いサポート
集客数が多い
ショッピングモール自体に集客があるので、商品が検索されることによる集客があります。
また、ポイントアップキャンペーンなどショッピングモール主催のイベントもあり、リピート客が見込めます。
豊富な決済方法
ショッピングモールがあらかじめ決済方法を用意してくれるので、ショップ運営者が決済方法で悩むことはありません。
ただし、楽天市場なら楽天ポイント、Yahoo!ショッピングならPayPayポイントいっとように、運営会社による差が若干あるので覚えておきましょう!
運営ツールが豊富
ネットショップは商品を販売するだけではなく、商品を登録や、売上分析、お問い合わせ対応などをしなければいけません。
これをひとつひとつ手作業でするのは大変ですので、運営会社は商品管理ツール、売上管理ツール、顧客管理ツールなどをショップ運営者に提供してくれます。
これはとても重要なことで、事務処理や分析の時間が大幅に短縮されるので売上アップにもつながります!
運営会社による手厚いサポート
ショッピングモールの出店を検討している人は、費用だったり売上予測だったりシステムの使い方だったりと不安に思うことがたくさんあります。
ショッピングモールの運営会社は、そういった出店を悩んでいる方を対象にしたセミナーを開催したり、出店前や出店後の相談、操作方法のヘルプデスクなど手厚いサポートを行っています。
すべてのネットショップ運営者がネットやPCに詳しいわけではないですが、こういったサポートがあればとても安心ですね!
デメリット
- 出店料および販売手数料がかかる
- デザインに限界がある
- 決済手数料が高い
- 運営会社の仕様に合わせる必要がある
出店料および販売手数料がかかる
毎月運営会社に固定で出店料を払ったり、売上に対して販売手数料(またはシステム手数料など)を支払うことになります。
手厚いサポートやシステムの維持、集客を行うためのイベントなどを必要経費と割り切ればそれほど気にならないかもしれませんね。
デザインに限界がある
ショッピングサイトに出店しているので、お店のデザインは運営会社が用意している範囲でのみ変更ができます。
ある程度はカスタマイズ可能ですが、ショッピングサイト共通のテイストは残りますので、ブランドイメージを大切にしているお店はどのようなカスタマイズが可能か事前に調べましょう。
決済手数料が高い
ショッピングモール型は、運営会社が用意した決済方法を利用しなければなりません。
また、決済手数料は個別で契約するよりも高い傾向にあります。
運営会社の仕様に合わせる必要がある
ショッピングモールに出店しているので、運営会社のルールを守らなければならず、時には一方的なルールを押し付けられることもあります。
例えば、購入金額により送料を無料にすることや、ポイントの原資負担を求められるなどです。
ショッピングモール型をおすすめする人
ショッピングモール型は毎月の固定費や販売手数料がかかることをしっかりと理解しましょう。
- 実店舗を運営しており、ネットショップをはじめたい人
- 実店舗はないが商材に自信があり、一からネットショップを始めたい人
ネットショップサービスのメリット、デメリット
ショッピングモール型以外でショッピングサイトを作るときはどうすればいいでしょうか?
最も簡単な方法は、「BASE」や「カラーミーショップ」などのネットショップサービスを利用することです。
ネットショップサービスの運営会社は、ショップアプリや決済方法などの運営ツールから、サーバーやドメインなどのインフラ環境も用意してくれます。
ショップの運営者はネットショップサービスと契約後、すぐに開店できます。
ただし、ネットショップサービスはとても便利なサービスですが、集客はショップ自身で行う必要があるので注意をしましょう!
ネットショップサービスは月額0円から使えたり、デザインにこだわるなど様々な特徴がありますので、どのようなお店にしたいかしっかりと考えて決めましょう!
メリット
- 運営費用が安い
- 独自ドメインが利用できる
- 様々なツールや決済方法が利用できる
運営費用が安い
ネットショップサービスの中には固定費が月額無料で、商品が売れたときにシステム利用料が発生するものがあります。
これなら、はじめてネットショップをする人も売れなければシステム利用料がかからないので、お試しでショップ運営をはじめられます。
他にも、商品登録数などによって複数の利用プランを用意をしているサービスもありますが、フリープランや月額1,000円程度のサービスが用意されていますので、不安な方は安いプランからスタートをおすすめします。
お試しでネットショップを運営するといっても、注文を無視するなどお客さんを困らせることは厳禁です!
独自ドメインが利用できる
ネットショップサービスの多くは独自ドメインが設定が可能で、自社Webサイトとして運営ができます。
独自ドメインは自社のお店とアピールできるほかSEO対策にもなりますので、ぜひ導入しましょう!
様々なツールや決済方法が利用できる
ネットショップサービスは商品管理、顧客管理、売上管理など各種ツールが用意されています。
また異なるアプリ間でデータ連携ができるサービスもあります。例えば、特定の仕入サイトから仕入れるとネットショップに商品情報や在庫数などを自動で登録するなどです。
また、ショッピングモール型と同様に様々な決済方法が利用できるので、ショップ運営の手助けになります。
デメリット
- 決済手数料・システム手数料が高い
- サイトデザインに限界がある
- 集客を自分でしなければならない
決済手数料・システム手数料が高い
月々の固定費が安い反面、商品が売れたときにかかる決済手数料およびシステム手数料がやや高めに設定されています。
ネットショップの多くは競合との価格勝負になるので、手数料はしっかりと確認しましょう!
サイトデザインに限界がある
ショッピングモール型よりもデザインは柔軟にできますが、自分自身で作るサイトと比較すると自由度は下がります。
ただ、デザインを売りにしているサービスもあるので、作りたいお店に合うサービスを選ぶことも重要です。
集客を自分でしなければならない
ネットショップサービスは「自分のお店」ですので、集客を自身でしなければなりません。
お店のサイトやSNS、ブログなどで宣伝するほか、SEO対策やリスティング広告などマーケティングの知識も必要になります。
ネットショップサービス型をおすすめする人
ネットショップサービスは安価に構築できる反面、販売手数料が高いのが特徴です。また、集客を自分自身で行うのでマーケティングの知識や技術が必要なります。
- すでにお店のサイトがあり、ネットショップをはじめたい人
- 実験的(はじめて)ネットショップをはじめたい人
- SNSやブログなどでフォロワーが多い人でネットショップをしたい人
ショッピングサイトを自分で作成
PCの知識がある人はショッピングサイトを自分で作成することもできます。
EC-CUBEのようなフリーのネットショッププログラムを利用するとネットショップサービスと同等の機能が利用できる反面、サポートが受けられないのですべて自分で解決しなければなりません。
- サーバー代などの固定費がかかる
- 決済代行会社との契約を自身で行わなければならない
- システムの不具合に対するサポートが受けれない
- プログラムやデザインの変更は自由にできる
- 販売手数料が安い(決済手数料くらい)
メリット
- 販売手数料が安い
- デザインやプログラムの変更が自由にできる
販売手数料が安い
販売手数料は決済手数料だけで、他のサービスよりも安いことが多いです。
デザインやプログラムの変更が自由にできる
自分自身で販売ページを作るならデザインは自由ですし、EC-CUBEなどのプログラムも知識さえあれば自由に変更することができます。
デメリット
- システムの不具合に対するサポートが受けられない
- 決済代行会社との契約を自身で行わなければならない
- サーバー代などの固定費が発生する
システムの不具合に対するサポートが受けられない
原則すべてが自己責任になりますので、サーバーの不具合やセキュリティ対策、プログラムのバグ取りなどを自身でしなければなりません。
決済代行会社との契約を自身で行わなければならない
クレジットカード決済などを実装するには決済代行会社と契約をしなければなりません。
場合によっては決済代行会社から断られる可能性もあるので注意しましょう。
サーバー代などの固定費が発生する
売上に関係なくサーバー代などの固定費が発生します。
このとき、セキュリティ対策に最も注意しましょう!ずさんな管理をした結果、個人情報が流出したとなると商売どこれではなくなってしまいます。
ショッピングサイトを自分で作成することが向いている人
基本的にはこれからネットショップをしたい人にはおすすめしません。
なぜなら、一人または少人数でサーバーおよびセキュリティ対策、プログラムの不具合などの対応をしながらショップを運営するのは難しいしコストがかかります。
規模にもよりますが素直にショッピングモール型かネットショップサービス型を使いましょう。
- エンジニア部門がある企業がネットショップを行う
- エンジニア部門がある制作会社に委託することができる人
現在の状況にあった運営方法を選びましょう!
ネットショップをはじめる前に現在の状況にあったショップ運営方法を選びましょう!
実店舗がありWebサイトのアクセス数もあるとき
たくさん売ることでお店の知名度を上げていきたいときはショッピングモールをおすすめしますし、自社のショッピングサイトとしてこだわっていきたい場合はネットショップサービスをおすすめします。
ショッピングモールは集客がある分、利用料が高いことと、ショッピングモールが用意したデザインになるのでブランドイメージと相談しましょう!
実店舗はあるがWebサイトがない(アクセス数が少ない)とき
すでに実店舗で売れる商品があるのでショッピングモールをおすすめします。
Webサイトがなく集客が難しいので、ランニングコストが掛かってもショッピングモールの集客力を借りた運営をおすすめします。
なお、知名度が出てから自社ショッピングサイトとの併用を検討するのもアリです。
実店舗はないが仕入れ先があり商品数が多いとき
多くの商品を仕入れられるときは、ショッピングモールをおすすめします。
この場合は、実店舗がないので商品の回転数を上げ大量仕入によるスケールメリットを狙いします。
また、ショッピングモールによっては配送料や梱包材の割引などもあるのでうまく活用しましょう!
もちろんショッピングモールで販売しても利益が出ることが前提ですよ!
実店舗がなく商品数が少ないとき(はじめてネットショップをする人)
はじめてネットショップをするときはネットショップサービス型をおすすめします。
これは単純にランニングコストを下げて、仕入れに回せるからです。
ただ、集客が不安ですのでSNSやブログ、Webサイトなどでどんどん宣伝していきましょう!
仕入れ商品に自信があるときは、Yahoo!ショッピングもおすすめです。
まとめ
今回はネットショップをはじめたいと考えている人を対象に、開店前に気を付けること、ネットショップの種類とそれぞれのメリット、デメリットについて解説をしました。
現在の状況や規模感、お試しなのか実践なのかなど、ネットショップのタイプは環境によって随分と変わってきます。
その中でも、おすすめなのはネットショップ型とネットショップサービス型の2つです。
たくさんの商品を仕入れられて、たくさんの人にどんどん売っていきたい方はネットショップ型がおすすすめで、はじめてネットショップを運営する方や、SNSやブログ、お店のWebサイトなど下地がある人はネットショップ型がおすすめです。
一方、今の時代、自分でお店を作るというのはややハードルが高いかもしれません。
デザインやセキュリティ、不具合の対策などは専門のエンジニアの力が必要になってきますので専門家によく相談してから決めましょう!