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2021年にGTX1050Ti、GTX1660Tiは使えるのか?

コロナの影響でテレワークや外出自粛をせざるを得なくなり、家で過ごす機会が増えており、これを機に動画編集を始めたりゲームを始めたりしたいと考えている人も多いと思います。

今回は動画編集やゲームをするために必ず必要になるグラフィックボードのうち、比較的安価なGTX1050TiとGTX1660Tiの2種類について、快適に動画編集やゲームができるか検証しました。

Youtubeで動画もアップしています

巣ごもり中はゲームと動画編集が人気

巣ごもり中に遊ぶといえばとりあえずゲームということで、PS5は相変わらず品薄ですし、ゲーミングPCの売れ行きも好調で、MMORPGのFF14の参加人数は今も増え続けているそうです。

Youtubeなどの動画サイトではゲームプレイ動画も人気で、もしかしたら自身でも動画を撮影してYoutubeにアップロードしたくなるかもしれません。

ゲームのテクニックや動画編集の操作方法はブログや動画がたくさんありますが、その前に快適に動くPCを用意する必要があり、その中でも重要なパーツはグラフィックボードになります。

PCゲームや動画編集をするにはグラフィックボードというパーツが必要

グラフィックボードとは?

グラフィックボードは映像に関する複雑な計算を行い画面に出力するパーツで、ゲームや動画編集をするときは基本的に必要になります。

計算をするパーツといえばCPUを思い浮かべる人も多いと思いますが、グラフィックボードはGPUともいい映像関係の計算を専門にしています。

CPU、GPU片方の性能だけ良くても性能を発揮することはできません。

基本的にはゲーミング用PCや動画編集用PCは買い替える人が多いですが、お持ちのPCによってはグラフィックボードだけ購入して取り付けることもできます。

グラフィックボードだけ取り付ける場合は、ほとんどのグラフィックボードはPCの中にあるマザーボードという基盤に取り付けますが、外に付けるタイプもあります。

PCにあまり詳しくない人はゲーミングPCを購入することをおすすめします。
保証があったり組み立て済みですので安心です。

外付けのグラボは高価なうえ接続方法などがややこしいので、素直にPCを買い替えることをおすすめします。

グラフィックボード非搭載のノートPCをお持ちの方は、残念ながらグラフィックボードを搭載しているゲーミングPCを買うことをおすすめします。

最近はゲーミングノートPCも安く買えるようになってきました。

薄型PCを使っている人は、薄型PCに対応したグラフィックボードもあります。なお、購入前に確認することもあります(下の注意欄をご覧ください)

薄型PCはロープロファイル対応のパーツを購入しましょう

薄型PCにグラフィックボードを取り付けるときは、 購入前に電源容量と取り付けるスロットが空いているか確認しましょう。
よくわからないときはメーカーWebサイトで確認をするか、購入前に店員さんに相談しましょう。

  • グラフィックボードはPCに後から取り付けるパーツです
  • 基本は内臓型ですが、外付け型もあります
  • 追加で取り付けるよりもゲーミングPCを買うほうが安心
  • ノートPCの場合はゲーミングノートがおすすめ
  • 薄型PC用のグラフィックボードもあります(ロープロファイル)

タイプ別おすすめのグラフィックボード

グラフィックボード論を語りだすとキリがないので、タイプ別におすすめの購入方法を紹介します。

今回はnVidiaチップを搭載したグラフィックボードを紹介します。
グラフィックボードの型番は、先頭2桁がシリーズを表し、後半2桁と文字で性能を表します。

シリーズは、GTX10## → GTX16## → RTX30## の順に発売をしており
性能は、GTX##50 → GTX##60 → GTX##70 など数字大きいほうが性能がよく
文字は、(何もなし) → SUPER → Ti の順に性能がよくなります。

例えばGTX16##シリーズは、次のものが発売されています

  • GTX1650
  • GTX1660
  • GTX1660SUPER
  • GTX1660Ti

下に行くほど高性能になります。

今あるPCを使いたい(できれば安く)

お持ちのPCがデスクトップならグラフィックボードを増設しましょう!

おすすめのグラフィックボードは「GTX1050Ti」と「GTX1650」「GTX1660Ti」の3つです。

価格
  • GTX1050Ti 2万円台
  • GTX1650 3万~4万5千円
  • GTX1660Ti 5万円台

薄型PCを利用の方はロープファイル対応か確認しましょう

購入前に電源容量と取り付けるスロットが空いているか確認しましょう。
よくわからないときはメーカーWebサイトで確認をするか、購入前に店員さんに相談しましょう。

ノートPCの場合は新しいゲーミングPCを購入しましょう

通常のノートPCはグラフィックボードの増設が難しいので、ゲームや動画編集を快適にすることは難しいです。

設置場所があるならデスクトップのゲーミングPC、ないならゲーミングノートPCを検討しましょう。

新規に購入したい(できれば安く)

新規のゲーミングPCを購入するなら、BTOパソコンを買うか自作PCを組み立てるかの2択になります。
ノートPCを希望の場合はBTOパソコン一択になります。

BTOパソコンとは受注生産(セミオーダー)のことをいいます。
基本となる構成を少しカスタマイズすることで自分好みの性能や価格に調整できます。
一般的に自作PCで組むより安価なことが多いのでおすすめです(楽だし)

グラフィックボードは安くすましたいなら「GTX1050Ti」、平均的なら「GTX1660」シリーズを検討しましょう

BTOの場合、CPUなど他パーツはお店が指定しているもので十分ですが、動画編集をしたい方はSSDを1TBにすることをお勧めします。動画編集のデータ容量半端ないですから・・

もちろんRTX30シリーズのほうが高スペックですが、そのあたりを検討している人は非常に高額商品ですので慎重に検討しましょう(特にマイニングもしたい人)

BTOができるショップ

BTOができるお店はいろいろあるのですが、次のところがおすすめです。

  1. パソコン工房(レベルインフィニティ)シリーズ
  2. マウスコンピュータ(G-Tune)シリーズ
  3. ドスパラ(GALLERIA ガレリア)シリーズ

価格を調べたところ、デスクトップでGTX1050Tiなら10万円くらいから、GTX1660なら12万5千円、GTX1660Tiなら15万円くらいでした
2021.8.28ほりぽた調べ

1050Tiと1660Tiのベンチマーク

次に比較的安価に手に入るGTX1050Ti、そこそこの値段がするGTX1660Ti、その性能差はどんなものか調べてみました。

今回は、動画編集ソフト「Filmora X」の動画出力時間と「FF14暁月のフィナーレ 」のベンチマーク値を測定しました。

正直なところ、今ならまだGTX1050Tiでも十分使えます。
BTOや自作PCはグラボだけ交換できるので物足りなくなってから性能の良いパーツに交換できるのが魅力です!

Filmora X(フィモーラ10)の動画出力時間の比較

動画編集の中で最も時間がかかる作業は、最終的な動画を出力(書き出し)をすることです。

今回は私がYoutubeにアップロードしているエクセル講座の動画をGTX1050TiとGTX1660Ti、CPU
のみ(グラフィックボードの計算なし)で測定しました。

結果はGTX1660Tiが最も早いが・・

8分38秒の動画に対して出力時間は次のようになりました。

グラフィックボード時間
GTX1660Ti9:26
GTX1050Ti9:48
CPUのみ(Intel core i9 9900K)10:34

結論

測定の結果、GTX1660Tiが最も速くGPUのみが最も遅かったので、グラフィックボードを搭載することにより動画編集ソフトは快適になることがわかりました。

しかし、GTX1050TiとGTX1660Tiの差は30秒ほどで、GTX1050Tiでも十分使えそうです。

今回は比較的軽い動画でしたが、エフェクトをたくさん入れた動画や、再生時間が長い動画の場合、グラボの性能は出てくると思います。

FF14 – 暁月のフィナーレ – のベンチマーク値比較

次に、「FF14 暁月のフィナーレ 」のベンチマークを比較します。

ベンチマーク環境
  • CPU Intel core i9 9900K
  • メモリ 32GB
  • SSD NVMe m.2 1TB
  • 解像度 1920 × 1080

GTX1050TiでFF14は快適にプレイできるか検証

ベンチーマークの結果は次のとおりです。

品質結果スコア
標準品質非常に快適15661
高品質快適8948
最高品質やや快適7765
GTX1050Ti FF14ベンチマーク結果

ゲームをストレスなく楽しむには「非常に快適」にすることをおすすめします。
それ以外の場合は、戦闘など重たいシーンの時にフレームレートが下がってカクつくことがあります。

GTX1050TiでFF14を楽しむには品質を「標準品質」で遊びましょう。

私もGTX1050Ti標準品質でプレイをしていましたが、特に問題なく遊べました。

GTX1660Ti でFF14は快適にプレイできるか検証

ベンチマーク結果は次のとおりです。
なお、標準品質はGTX1050Tiの段階で「非常に快適」でしたのでGTX1660Tiでは除外しています。

品質結果スコア
高品質非常に快適16564
最高品質非常に快適15543
GTX1660Ti FF14ベンチマーク結果

GTX1660Tiでは最高品質にしても「非常に快適」となり、FF14を遊ぶうえで全く問題はありませんでした。

実際に最高品質でプレイをしてみましたが、滑らかに動くしグラフィックはキレイだし大満足でした。

GTX1050TiとGTX1660Tiでマイニングはできるか

最後にNiceHashQuickMinnerを使ってマイニングができるか調べてみました。

マイニングについてはこちらの記事をご覧ください

#1 はじめてのマイニング -マイニング用PCの選び方-2021年のビットコイン高騰によりマイニングがブームに ここでは、はじめてマイニングをする人が何をすればいいかざっくりとご説明します...

図の赤枠内がGTX1660Tiです(画像をクリックすると拡大します)
なお、一番下はGTX1660です。

結論は、GTX1050Tiでマイニングは稼げない!GTX1660以降だと稼げる!です。

2021.8の状況だと24時間マイニングをすると、GTX1660Tiで月5000円くらい稼げます。

マイニングをするならGTX1660、GTX1660SUPER、GTX1660Tiのいずれかにしましょう。

まとめ

今回はゲームや動画編集をやってみたいというライトユーザーを対象に、グラフィックボードのおすすめ選び方や使用目的によるおすすめを紹介しました。

結論

安く構築したい人はGTX1050Tiをおすすめします

お金に余裕があるならGTX1660Tiにすることをおすすめします!

個人的には空いた時間でマイニングもできるのでGTX1660Tiを買って1年くらいかけて元を取ればいいかなと思います。

本記事は動画バージョンも作成しておりますので、ぜひご覧ください!