仮想通貨「Chia」をマイニング(ファーミング)したところ、気になったり悩んだりしたところがありましたので紹介します
仮想通貨Chiaとは?
細かいことは公式サイトをご覧いただきたいのですが、早い話がSSDやHDDなどのストレージを使ってマイニング(Chiaではファーミングといいます)をする仮想通貨です
- 電気代が安い
- 導入コストが安い(GPU不要)
GPUマイニングと比較して、グラフィックボードが不要な分、導入コストや電気代が安いのが最大のメリットです
- 取引所が少ない
- ソロマイニングしかできない
- 日本語の情報が少ない
一方、ビットコインのように有名ではないので、取引所が少なかったり、ソロマイニングしかできないので安定した収入になるとは言えないです
また日本語の情報が少ないので、情報を得るには海外サイトを翻訳するか、有志のYoutubeやブログからになります
Chiaは低コストではじめることができますが、安定した収入になるとは言い難いです
2021.8.27追記
Chiaも公式プールマイニングが始まりました!これでソロマイニングよりも稼ぎやすくなります。始め方を詳しく説明した記事を投稿しましたので、Chiaを始めたい人はご覧ください。
実際にChiaマイニングで悩んだこと
ほりぽたが実際にChiaを使ってみて、悩んだことをご紹介します
HDDの入手とSSDの構成に悩んだこと
ChiaはHDDやSSDを利用したマイニング方法を採用しており、非常に大容量のストレージが必要になります
まず、8TB以上のHDDの入手性が極めて困難です(月1回だけとか、1度だけしか買えないなど)
※6TB以下なら購入制限はないので、そのほうがいいかもしれません
また、SSDを利用する場合は大量に書込が発生するので、すぐにTBW(SSDの書込容量の上限)に到達するためSSDの交換が必要になります
ほりぽたの構成は次のようにしました
- OS、ソフトウェア:M.2 SSD 1TB [既存]
- 一時ディレクトリ:SATA SSD1TB (TBW360TB) [新規購入]
- 最終ディレクトリ:HDD 8TB をUSB接続 [新規購入]
なお、一時ディレクトリの容量はK値が32のとき、1耕地を作るのに400GB弱必要になるので、最低でも480GB以上のストレージが必要になります(256GBでは難しいようです)
今回は並列処理を試したかったので1TBにしましたが、並列の恩恵を感じなかったので、次からは480GBにする予定です
ちなみに、SATA接続にしているのは交換が楽という理由からです(並列処理をしたい人はm.2 NVMeがおすすめです)
最終ディレクトリのHDDは、USB3.0移行なら何でもいいと思います
ただ、容量単価と個数が増えたときのことを考えると、大容量HDDがおすすめです
- OS、一時ディレクトリ、最終ディレクトリのストレージはそれぞれ分ける
- 一時ディレクトリはSSD、最終ディレクトリはHDDがおすすめ
- 一時ディレクトリに使用するSSDは最低でも400GB以上必要
- SSDはTBWという書込上限値があるので、消耗品として考えること
- 最終ディレクトリのHDDはUSB接続でも大丈夫(大容量ほどメンテが楽そう)
Chiaのインストール時に悩んだこと
インストール方法は公式サイトや有志の方のYoutube、ブログでていねいに説明してありますのでそちらをご覧ください
インストール時の注意としては、「秘密鍵を新規作成」ボタンを押してから表示されるまで結構時間がかかりました
フリーズしているとは思わなかったですが、気長に待ちましょう
耕地(プロット)作成時に悩んだこと
まず、Chiaの仕組みについて理解しておかないと悩みます
ざっくりとしたChiaの仕組み
- 耕地(プロット)を作る
- PCが計算してその結果を一時ディレクトリに保存する
- すべての計算が終わったら、一時ディレクトリから最終ディレクトリに保存する
- 畑でマイニング(ファーミング)を行う
まず「耕地」を作り、次に「畑」でマイニング(ファーミング)を行います
つまり、「耕地」がないとマイニング(ファーミング)ができません
また、1つあたりの「耕地」は大きさが決まっており、たくさんの「耕地」があると、たくさんマイニング(ファーミング)できるという仕組みです
つまり、いかに「耕地」を効率よく作るかがChiaの重要な要素になります
耕地作成で悩んだこと
耕地作成画面の「2 耕地数を選択」下の[並列処理で耕す]と[耕地をキューに追加]の設定に悩みました
なお、キューというのはIT用語で先入れ先出し(FIFO)のことをいい、早い話が登録した順番通りひとつひとつ処理をするといいう意味です
まず、並列処理かキューに追加のどちらを選ぶかですが、ガチ勢以外はキューに追加でいいと思います
ほりぽたもいろいろ試してみたのですが、SATA SSDの場合、並列処理を行っても時間短縮の恩恵を受けることができませんした
次に詳細設定ですが、RAM、スレッド数ともに全体の50%を設定しています
このあたりは、今後の検討課題かなと思っています
なお、耕地数4は就寝中や仕事中に耕地が終わらないように、1日で作成できる耕地数を設定しています
はじめてすぐに悩んだこと
最も悩んだことは同期されないことでした
結論から書くと、Chiaにはブロックチェーンの同期とウォレットの同期があり、ブロックチェーンの同期(フルノードの同期)は、2021年8月現在、2~3日かかりますので気長に待ちましょう。
なお、ウォレットの同期は半日もあれば終わります。
私は焦って、再起動をしたり、画面更新をしたりして、何度も耕地作成を1からやり直すという無駄なことをしてしまいました
なお、Chiaを終了すると作成中の耕地はなくなるので、耕地中でないことを確認してから終了をしましょう。
また、画面更新から復帰できないバグ?があるので、画面更新などはあまり押さないようにしましょう
停電に注意!UPSは必須です
Chiaで一番怖いもの・・・それは停電です。
停電が起きるとPCがシャットダウンします。そうするとChiaも終了する。Chiaが終了すると作成中の耕地がすべて無駄になる・・恐ろしいですね。
しかも、耕地データが入っているHDDが壊れたりすると立ち直れないかもしれません。
実は、2021年6月~8月は非常に大雨や嵐がありました。
天気が荒れると停電するのではないかとヒヤヒヤしました。特に雷は対策をしていても不安になりますよね。
実際、私は夜中に雷が近くに落ち、瞬き停電(一瞬だけ停電)によってPCが落ちたことがあります。
当然、耕地は・・・ということです。しかも、ビットコインも掘っているので停電によりグラフィックボードが壊れていないか本当に焦りました。
予期しない停電は復旧も大変でしたので、これに懲りて翌日にUPSを発注しました。
UPSというのは、無停電電源装置のことで簡単に言えばバッテリーです。
コンセントからUPSにつないでUPSからPCにつなぎます。そうすることで、停電が起きても自動的にUPSに切り替って数分くらいは使えます。その間に復旧するか、PCをシャットダウンします(UPSによっては自動的にシャットダウンしてくれます)
まぁ・・耕地はあきらめることになるのですがPCが壊れるよりはましですよね。それでも、瞬き停電に対応できるだけでもいいですよね!
そうはいってもお金はなるべくかけたくないので、私は「APC RS 550 BR550S-JP E」を購入しました。価格も安いし瞬き停電など電圧が安定しないときに活躍してくれればいいので、ある程度割り切りました。
みなさんも停電には気を付けましょう!まじで
まとめ
ストレージを使ったマイニングができるChiaは今後どうなるか全く予想がつかないですし、儲かるかどうかもまったくわかりません
ですが、ロマン枠としていろいろ試してみたい人への参考になればうれしく思います
2021.8.27追記
Chiaも公式プールマイニングが始まりました!これでソロマイニングよりも稼ぎやすくなります。始め方を詳しく説明した記事を投稿しましたので、Chiaを始めたい人はご覧ください。